脳神経内科 NEUROLOGY

脳神経内科のご案内

脳神経内科を一般の方に説明する場合、「メスを持たない脳神経外科医や整形外科医ともいえる範囲を扱う」といった方がわかりやすいかもしれません。私達の言動や行動といったふるまい全ては、脳によって規定されているのです。例えば外界の情報は、様々な感覚器を経てインプットされ求心性の神経を伝い、中枢神経で統合し、情報処理され、遠心性の神経から筋肉や効果器にアウトプットされます。更にこれらの情報を各部位にフィードバックし調整します。記憶も脳の一機能ですし、文学や芸術、スポーツ、更に文化や文明も神経なしでは語れません。

以下のような症状がある方は
ご相談ください

  • 物忘れ
  • めまい感
  • 力がはいらない(脱力)
  • 震え
  • 頭の痛み
  • しゃべりづらさ
  • ふらつき
  • 排尿障害
  • 物の見づらさ
  • むせ
  • 歩きにくさ
    (歩行困難)
  • 不眠
  • 聞こえにくさ
  • 手足のしびれ感
  • 転びやすい

主な対応疾患

脳疾患

脳梗塞、脳出血、脳動脈解離、脳血管性認知症

        
        

脳神経疾患

神経難病などの神経変性疾患(アルツハイマー病、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症、パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多系統萎縮、筋萎縮性側索硬化症)

        
        

自己免疫疾患

自己免疫が関与する多発性硬化症、視神経脊髄炎、重症筋無力症、多発性筋炎、急性炎症性脱髄性多発神経炎、慢性炎症性脱髄性多発神経炎

        
                

末梢神経疾患

しびれや痛みを呈する末梢神経疾患

        
        

筋疾患

頸椎症、脊柱管狭窄症、筋ジストロフィーなどの筋疾患

        
        

その他

頭痛、片頭痛、顔面神経麻痺、顔面痙攣、三叉神経痛、肋間神経痛、坐骨神経痛、不眠、てんかん、脳炎、髄膜炎、中毒、遺伝病、脳脊髄液減少症、睡眠時無呼吸症候群、嚥下障害、構音障害、失語、痙縮、痙性麻痺

        

診療のご案内

脳血流SPECT

脳の血流を評価する検査で、脳全体の血流が保たれているかどうかを観察することができるため、脳血管障害など様々な脳の疾患に適用されています。また、脳の血流は脳梗塞など脳血管障害の要因のみならず、アルツハイマー病などの脳の変性疾患でも低下することが知られており、認知症の早期発見やタイプの鑑別、進行度の評価などに用いられています。

DATScan

パーキンソン病、レビー小体型認知症は黒質線条体のドパミン神経細胞が変性する運動失調疾患です。この疾患では、神経終末に存在するドパミントランスポーター(DAT)密度が低下していることが知られています。DATScanでは、DAT分布密度を反映する画像が得られ、CT検査やMRI検査、脳血流SPECT検査ではわからなかったドパミン神経の変性、脱落の程度を評価することが可能です。

入院診療について

一般急性期病棟、地域包括病棟、回復期リハビリテーション病棟を活用でき、急性期から回復期及び慢性期の一時的な悪化やレスパイトおよび在宅への環境調整も含め、切れ目なく地域にお住まいになる患者さんの診断治療や支援を可能な限り行います。他院の救命救急センターや外来からの二次救急レベルの患者さんは24時間転院受け入れを行なっています。