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- 動注(動脈注射)治療
手の関節が痛む原因の一つとして、近年「モヤモヤ血管」と呼ばれる異常な新生血管が関係していることが報告されています。
当院では、保存的治療で痛みの改善が難しい方に対し、手の外科専門医が診察を行い、必要に応じて「動注治療」をご提案しています。
痛みや腫れが続いている方は、まずはご相談ください。
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1. 治療の目的
異常な新生血管(モヤモヤ血管)に薬剤を届け、血流の状態を整えることで痛みの軽減を目指す治療です。
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2. 対象となる方
慢性的な手指の痛み・腫れ・こわばり、変形性関節疾患などでお困りの方。
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3. 診察・適応判断
専門医が診察し、画像検査などを踏まえて治療適応を判断します。
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4. 自由診療
保険適用外(自由診療) です。料金は自費となり、同日に他の保険診療を受けることはできません。
動注治療とは
提供元:Okuno Clinic. 奥野 祐次医師
「動注治療」は、整形外科領域における慢性的な痛みの原因の一つと考えられている異常血管(モヤモヤ血管)に対し、血管へ薬剤を注入することで血流の状態を整えることを目的とした治療法です。
治療では、超音波で血管の状態を確認しながら、痛みを感じる部位やその周囲の動脈に細い針やチューブを用いて薬剤を注入します。
これにより、異常血管の血流にアプローチし、痛みの軽減を目指します。
この治療法は、奥野祐次医師(Okuno Clinic)によって2014年に提唱されたものです。
当院は Okuno Clinic(https://okuno-y-clinic.com/)とライセンス契約を結び、治療を実施しています。
※治療の詳細は、診察時に医師が症状に合わせて丁寧に説明いたします。
モヤモヤ血管とは
提供元:Okuno Clinic. 奥野 祐次医師
モヤモヤ血管とは、痛みの原因となる部位に新たにできてしまう「異常な血管」のことを指します。
人間の体には本来、生命維持のための「正常な血管」が張り巡らされていますが、病気や慢性的な炎症などによって、通常とは異なる構造の血管が作られてしまうことがあると近年わかってきました。
これらの異常血管は、細く枝分かれしながら増殖し、画像上で“モヤモヤ”と見える形から 「モヤモヤ血管」 と呼ばれています。
母指CM関節症やヘバーデン結節など、治りにくい関節の痛みを伴う疾患では、この異常血管が存在することが様々な研究で確認されています。
痛みを引き起こす「血管と神経の関係」
人間の体には、血管と神経が一緒に伸びていくという基本的な仕組みがあります。
つまり、異常血管が増えると、その周囲には 痛みを伝える神経も一緒に増えてしまう傾向があります。
こうした異常血管が増えることで、痛みが長く続いたり日常生活の動作で痛みを感じやすくなる場合があります。
さらに、モヤモヤ血管と神経は、一度できてしまうとなかなか自然には減少しないとされています。
そのため、炎症や痛みが長期間続きやすく、関節周囲の症状が慢性化するケースもあります。
従来治療で改善が難しい痛みに対する新たなアプローチ
ヘバーデン結節や母指CM関節症などの関節痛では、装具の使用、鎮痛薬、ステロイド注射、エクオール、漢方薬など、さまざまな保存的治療が行われます。
しかし、これらの治療を続けても痛みの改善が十分に得られないケースもあり、これまでは手術以外に有効な選択肢が限られているのが現状でした。
こうした背景から、痛みの原因とされる異常な新生血管(モヤモヤ血管)に直接アプローチする治療法として開発されたのが「動注(動脈注射)治療」です。動注治療では、モヤモヤ血管の状態を超音波で確認しながら、痛みの部位を栄養する動脈に薬剤を注入します。
切開を伴わず外来で日帰り実施が可能なため、手術に比べて身体への負担が少ない点も特徴です。
対象となる主な疾患・症状
● 主な疾患
• ヘバーデン結節
• ブシャール結節
• 母指CM関節症
• 手根管症候群
• TFCC損傷
• 腱鞘炎 など
● 以下のような症状がある方は一度ご相談ください。
- 動かしていないのに痛みがある
- 朝の動き始めに痛みを感じる
- 関節が腫れている
- 関節の変形やこわばりがある
- 慢性的な痛みが続いている(3か月以上)
診療の流れ
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1. 受付・診察
まずは市瀬医師の診察を受けていただき、痛みの状態を詳しく診察します。
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2. 画像検査
必要に応じてレントゲン、MRI、超音波検査を行い、異常血管の有無や関節の状態を確認します。
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3. 動注治療の実施(自費診療の実施日)
血管に細い針やチューブを挿入し、薬剤を注入します。処置は日帰りで行うことが可能です。
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4. フォローアップ
症状の経過を確認し、必要に応じて追加治療を検討します。
※検査内容や通院回数は症状によって異なるため、診察時に医師が最適な計画を説明します。
注意点・考えられるリスク
起こりうる副作用について
・薬剤を手や足に流した際、一時的に皮膚の色調変化・痛み・違和感が生じることがあります
・まれに、指先の皮膚の色が2~3週間変色することがあります
・注射部位に、皮下出血(青あざのような状態)が生じることがあります
・使用する薬剤により、アレルギー反応(蕁麻疹、吐き気、ショックなど)が起こることがあります
万が一、アレルギー反応などの副作用が起きた場合は、速やかに適切な処置を行います。
薬剤によるアレルギーの経験がある方は、必ず事前に医師または看護師へ申告してください。
事前確認事項
・痛みの改善は段階的で、複数回の治療を受けている方が多いです。
・ヘバーデン結節の方で、痛みの症状がない人には治療をお勧めしていません。
・治療を受けてから痛みが改善するまでには、3週間から4週間かかる事が多いです。
・痛みをゼロにするというよりは、強い痛みを軽減する目的の治療です。ある程度痛みが軽減したらそれ以上は続けず様子を見ます。
・第一関節に加えて第二関節(ブシャール結節)の変形もある方は、ヘバーデン結節のみの方に比べると、少しだけ治療成績が落ちます。
・治療効果の保証制度対象外となります。(返金対象外)
・内科疾患などでステロイド薬を長期間服用している方は、動注治療によって痺れ(しびれ)などの症状が出ることがあります。必ず主治医に申告してください。
よくあるご質問
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Q1. 保険は適用されますか?
動注治療は自由診療(保険適用外)です。費用は診察時にご案内いたします。
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Q2. 副作用はありますか?
注射部位の内出血や一時的な痛みを感じることがあります。まれに薬剤によるアレルギー反応が起こる場合もあります。
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Q3. 治療時間はどれくらいですか?
治療自体は約10分で、止血などを含めて20分ほどで終了します。
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Q4. 治療は何回行いますか?
症状や経過により異なります。1回で変化を感じる方もいれば、複数回行う場合もあります。医師が状態を見ながらご案内します。
費用
1回の治療につき
- 片側
- 30,250 円
- 両側
(※半年以内に同じ手に追加、もしくは反対の手に実施する場合は、差額のみ) - 50,050 円
※料金はすべて自由診療(保険適用外)で、消費税込みです。
注意事項
・本治療は保険適用外の自由診療です。
・治療効果には個人差があり、すべての方に改善を保証するものではありません。
・使用する薬剤は国内外の基準に基づき適切に管理されています。
※治療内容・リスク・費用については診察時に医師が詳しく説明します。